持続化補助金<コロナ型>申請書作りを体験してみました。

前回のブログは「小規模事業者持続化補助金<コロナ特別対応型>」の活用方法や申請対象について簡単に説明しましたが、今回は申請書の書き方(申請書作成体験談)についてお届けします。
前回のブログはこちら→https://tochigi-yorozu.go.jp/wp/staff_blog/jizokukacovid19/
小規模事業者持続化補助金<コロナ特別対応型>は、今回の第5回受付が最後の機会になります!締め切りは12月10日、持続化補助金の活用でコロナウイルスを乗り越えましょう!

それでは、今回は申請書の書き方のコツについてお届けします。

大切なことを忘れていました!
栃木県よろず支援拠点では、申請書をつくる上でのベースになる「経営計画」についてや「申請書のブラッシュアップ」などの相談をサポートいたします。もちろん無料です。

また、(今更ですが)持続化補助金は「日本商工会議所」と「商工会連合会」が事務局になっています。申請書提出先の探し方や申請の流れについては「申請に関するQ&A」に詳しく書いてありますので、持続化補助金の申請が初めての方はこちらをご覧ください。

【様式2の経営計画書に取り組もう!】

申請書のブログを書くんだから自分でも体験するしかない!って事で、初めての申請書作成にチャレンジしました。

意気揚々スタート!しかし、気持ちだけが先走ってしまい早々に挫折したので、よろず支援拠点の乾コーディネーターにヘルプ要請をしました・・・。

それでは!出番です!当拠点のコーディネーターで中小企業診断士の乾さんに申請書をつくるコツを聞いてみました。

向かって左は乾CO、右は齋藤CO

1.手書きメモで自社の事業を整理する。

Wordの様式2(計画の内容)に入力する前に、自社の事業について整理することをおすすめします。パソコンのテキストファイルなどに直接入力してもよいですが、慣れない方は手書きのメモがいいと思います。(齋藤COもおすすめの方法です。https://tochigi-yorozu.go.jp/wp/staff_blog/tutawarudesign/)私も手書きメモからスタートです。

ポイントは4つ。
A-1 何を買いたいか。
A-2 買ったものを活用すれば、売上拡大につながるのか。
B なぜ買わなければならないのか。
C 次はどうするのか。

例えば・・・・・、こんな感じでしょうか。

A-1 何を買いたいのか。
『今までは店舗での販売がメインだったけど、新商品を開発してネット販売をしたい。それに必要なのは、開発費用とかパッケージ(5種類ぐらい欲しい)のデザイン料、あとは包装機とかの設備かな。ネット販売するのに自社のECサイトを構築したい。それから、今までのお客様向けに新商品&ネット販売の宣伝を兼ねた案内のチラシも送りたい。』

A-2 買ったものを活用すれば、売上拡大につながるのか。
『新しい商品は、女性をターゲットにして開発したもので、贈答品としても魅力的な商品だと思う。ECサイトでの販売で新規顧客獲得で売上アップを図る!売上の見込みは、月100万円。単価は@3,500』

B なぜそれ買わなければならないのか。 
『新型コロナウイルスの影響で、店舗の売上が大幅に減少してしまった。これからは直接販売以外のECサイトでの販路を開拓し、新商品をECサイト販売することで売上拡大を図り、事業存続の危機を乗り越える!』

C 今後はどうするのか。
『コロナ禍の中でも負けない経営を目指し、「栃木の良さを伝えていく社員を育て」全国のお客様に伝えたい。そのため、社員一丸となり新商品を開発し、自社ECサイトで販売することにより売上拡大につなげたい。』

簡単でいいので、思ったことをメモにじゃんじゃん書いていきましょう。箇条書きが一番わかりやすかなと思いました。書く事が多いほど、申請書作成が楽になりますね!

2.Wordの申請書に入力してみよう

それでは、次に実際に申請書をつくってみましょう。1.でつくった手書きメモを申請書へ簡単に書き込み、ベースを作りましょう。

Cを2.事業概要に。これが【経営方針】になります。

Bを3.は新型コロナウイルス感染症による影響に。

A-1を5.今回の申請計画で取り組む内容、A-2を6.新型ウイルス~効果に。

お気づきだとおもいますが、手書きメモの逆順で申請書を書く!
考える順番はA→C、申請書に書く順番はC→Aになります。これが申請書作成のコツだそうです!私の頭の中も整理されたような気がしてきました。

3.申請書にグラフや表などを追加しブラッシュアップ

次に、これを読みやすい&伝わる申請書にするために、いろいろと追加していきます。取り組む内容の良さをきちんと伝えるために、ここの作業は大切です。
2.事業概要
【自社の概要】では、事業の紹介をします。創業時期や店舗の場所、事業の内容、従業員の構成、主力商品などを盛り込みます。写真や地図などを入れるとわかり易いですね。自社の強みも忘れずに。
【市場動向】では、事業の市場規模や、その市場の動向、自社のある地域の動向などを調べて入れましょう。総務省や県のホームページまた民間の調査なども活用し、イラストやグラフを入れるといいでしょう。
【経営方針】は、Cの「この次はどうするか」のことです。経営方針なのでわかり易く丁寧な文章で。※私はこの部分が一番難しかったです。

3.新型コロナウイルス感染症による影響
売上の表は断然入れたほうがいいですね。売上の推移がわかるような表にしましょう。

4.今回の申請計画で取り組む事業名
ここは最後でもいいですが、閃いた時に書いてもOKです。30字以内なので文字数に気をつけながら、ビシッバシッと決めていきましょう!

5.今回の申請計画で取り組む内容
取り組み内容の説明は丁寧に!じつは、この5.と次の6.は重要です。イラスト、写真、表なども使って、取り組み内容をわかり易くつくります。
また、取組内容のスケジュール表も入れましょう。

6.新型コロナウイルス感染症を乗り越えるための取組~効果
売上見込みの金額は必須です。ここも効果がよく見えるように丁寧な文章にしましょう。

ここまでで申請書の約8割が出来上がりました!!あとは、<支出経費の明細等>に数字を入れこんだり、様式7-1事業再開枠をつくらなくてはなりません。

完成まで時間はかかりますが、まだ大丈夫!締め切りまであと1ヶ月あります。じっくり取り組みましょう。
もちろん、困ったときはよろず支援拠点をご利用くださいね。赤いのぼりが目印です。

今回は(想像の事業で)自分でも申請書の作成を体験してみましたがえらい大変・・・・。

よろず支援拠点に相談したくなりました。
そして、相談しちゃいました。
無料だから助かりました~~!

栃木県よろず支援拠点 スタッフ 鳥井