Googleアナリティクスを利用してウェブマーケティングを始めてみましょう(藤コーディネーター)

皆さま、こんにちは。
栃木県よろず支援拠点コーディネーターの藤です。

主にウェブマーケティングについてのご相談や、ホームページについてのご相談へ対応しております。 今日は、ウェブマーケティングでも特に重要と言える、自社サイトの分析についてお話していきたいと思います。

1.自社サイトの分析

自社サイトの分析というと少し難しく聞こえてしまいますが、要するに自社(自店舗)で運営するホームページや、ネットショップが、どんな利用をされているのか?を確認していく方法となります。

例えば、毎日どれぐらいの人がホームページへ訪問しているのか?ネットショップでは一体何が一番売れているのか?売上金額の多い商品はどれか?ホームページへアクセスする際に利用されるデバイスは、スマートフォンとPCどちらが多いのか?といったような、ユーザーの行動を把握していきます。

こういったホームページ閲覧ユーザーの行動を知ることで、ホームページに潜む問題や課題、また有効なコンテンツが何か?を知ることが出来るようになります。

ここでは例を2つほどご紹介します。

2.直帰率

まず1つ目は「直帰率」というデータについて。

「直帰率」は最初に閲覧されたページから次のページへ画面遷移せず、ブラウザを閉じる、サイトを離脱するといった行動が起こった場合に「直帰」という状態となり、訪問数に対してどれだけ「直帰」したのか?という割合を表すデータとなります。

100名の方がサイトのとあるページに訪問し、全員が次のページを閲覧せずサイトを離脱した場合「直帰率」は100%となります。

ここで問題なのは、この「直帰率」は高い低いどちらのほうがいいのか?ということになります。これは、該当ページの内容やサイトの性質によっても異なりますので、一概にどちらがいいとは言えないです。ヘルプサイトのような、商品やサービスについて何かわからないことがあり、問題に対する解決策を探しているようなサイトの場合であれば「直帰率」は高い方が良いとも言えます。なぜなら「問題に対する回答を、最初のページですぐに見つけることができた」と予測できるからです。

一方で、ネットショップなどであれば、カートに商品を入れ、決済画面へ進んでいくのですから当然「直帰率」は低い方がいいとなります。

ネットショップを運営している方が「直帰率」の高いページがわかれば、なぜ「直帰率」が高いのか?流入経路の問題?それともコンテンツが悪い?といった課題に対する仮説が次々と生まれてくるかと思います。

このように仮説が生み出される状態は、成長しようとしている流れに乗っている感じがしませんか?

3.利用デバイス

2つ目の例は、「利用デバイス」というデータです。

これは、自社(自店舗)のホームページ、ネットショップへ、どんなデバイスを使ってアクセスしているのか?というデータになります。スマートフォンが世の中に浸透してから、ユーザーや利用シーンによっては、スマートフォンを利用してホームページへアクセスするケースがあります。

アクセスデータを確認したところ、自社ホームページの訪問者のほとんどがスマートフォン利用者だったとします。しかし、公開しているホームページはパソコンから閲覧されたことしか考慮せず、スマートフォンで閲覧した場合に、文字が極端に小さかったり、掲載されている写真が横長になっている場合、ユーザーはこのホームページに対してストレスを感じてしまうかもしれません。

このように、データを分析することで、当てずっぽうではなく、リアルな問題の理解と、問題解決にいたる可能性の高い施策を検討できるようになります。

私はよくセミナーで「ホームページは、唯一正確なデータが取得できる媒体である」ということをお話しておりますが、アクセスデータは、他の媒体と比較してもかなり有効なデータであると思います。

4.「Googleアナリティクス」の導入

このアクセスデータを取得する方法として「Googleアナリティクス」の導入をおすすめしております。2022年2月現在において「Googleアナリティクス」は無料で利用できる高機能なアクセス解析ツールであり、特にネット広告(Google広告)の利用を検討している企業の方には必須のツールではないかと思います。

導入の流れについては以下のとおりとなります。

1. Googleアカウント(主にGmail)を取得
2. Googleタグマネージャ(以下GTM)アカウントを設定
3. GTMのタグを全ページに設定
4. Googleアナリティクス(以下GA)アカウントを設定
5. GA で発行される「トラッキングID」「測定ID」を確認
6. 「トラッキングID」「測定ID」をGTMのタグとして設定

なんだか複雑ですね。

手順としては長いのですが、WordPressや主要ネットショップサービスを利用されている場合は、専用のツールや、導入メニューが存在していることが多いので、比較的簡単に導入することが出来るかと思います。

ただ、ホームページの構築やネットショップの運営を業者さんへ委託している場合や、前任者から引き継いでよくわからない、そもそもIT関連が得意ではないという場合は、難しく感じてしまうかもしれません。

栃木県よろず支援拠点では、こういったGoogleアナリティクスの導入に関するご相談や、アクセス解析に関するご相談についても受け付けておりますので、お気軽にご連絡くださいませ。