待ったなし!対話型AIの活用について(chatGPT・Bard)(岩本コーディネーター)

皆さま、こんにちは!

栃木県よろず支援拠点コーディネーターの岩本と申します。

今年度4月からよろず支援拠点にてコーディネーターを務めさせて頂いています。

まだまだ経験不足ですが、相談者様と一緒に成長していけるように日々努力してまいりますので、よろしくお願いいたします!

早速ですが、今話題の対話型AIについてご紹介いたします。

7/8(土)に宇都宮東図書館でもセミナーを行いますが、先行で記事を書きました。

セミナーでは実際にデモ等も行いますので、ご興味ある方はぜひお越し下さい!

1.対話型AIとは?

早速ですが、今やニュースやSNSで取り上げられていない日がないくらい注目されているchatGPTやBardなどの対話型AIを使ったことはありますか?

対話型AIとは、その名のとおり、コンピューターと人間との間でまさに「対話」しているかのようにやりとりを実行できる人工知能のことです。

利用者が文字や音声を入力すると、対話型AIのチャットボット(自動的に会話を行うプログラム)が返答してくれます。これまでの対話型AIでは、利用者が質問や要望を入力しても、「あれっ?」と思うような少しトンチンカンな返答になるものが多い印象でしたが、chatGPTやBardなどの最新の対話型AIは劇的に進化しています。

「もしかして、これ実はすごく優秀なオペレーターが裏で入力して返してくれているのでは?」と思うレベルの自然な会話が成立します。

 そして、対話型AIは大量のテキストデータを学習しているため、様々な分野について自分でネット検索するよりも早く必要な情報を返してくれます。  次に、2023年6月15日時点で代表的な対話型AIである「ChatGPT」と「Bard」をご紹介します。

2.ChatGPTの概要と活用法

現在、最も勢いのある対話型AIが、OpenAI社がリリースした「ChatGPT」です。Microsoft社が運営する検索エンジン「Bing」から回答に必要な情報を収集しています。膨大なテキストデータで事前学習を行い、ユーザーの入力した情報に回答してくれます。例えば、「よろず支援拠点ってどんなところですか?100文字で説明してください。」と入力すると、「よろず支援拠点は、中小企業者や起業家への総合的な支援を提供する場所です。ビジネス計画の策定、技術開発、資金調達、海外展開等の各種相談に対応し、ビジネス成功に必要な支援を行います。」と返答してくれました。

 他にも、「AさんとBさんで〇〇のテーマについて10回程対話をして、結論を出してください。」といったChatGPT内でのディスカッションや、文章の要約、PythonやCSSのコーディングなどにも対応してくれます。す、スゴイ・・・。

 弱点としては、現在のところ2021年9月までの情報しか学習されていないので、補助金の公募要領の改訂など、最新の情報を聞いてしまうと誤情報が返答されたり、「2021年9月までの情報しかありません」という旨の返答が返ってきたりする点です。  しかし、つい先日に有償版のGPT-4ではベータ版として最新情報も回答する「Webブラウジング」が導入され、弱点も無くなりつつあります。コンサルタントとしては恐ろしい限りです。また、プラグイン機能で「食べログ」などとの連携ができるようになり、更に様々な用途に対応できるようになりました。

3.Bardの概要と活用法

上述のchatGPTとよく比較されるのが、皆さまも馴染み深いGoogle社が開発した対話型AIの「Bard」です。まだ正式リリースはされていないのですが、最近日本語も対応可能となりました。

 chatGPTはまさにロボットがタイピングしているかのように回答を出力しますが、Bardの場合は、数秒間待つとパッと回答が返ってくるイメージです。こちらはGoogleのデータベースから回答の根拠を得ているため、基本的に最新情報にも対応しています。また、回答結果をGoogleドキュメントにエクスポートしたり、回答結果によっては「Googleで検索」というリンクから関連トピックをGoogleで検索したりすることもできます。また、複数の回答案を表示することができるので、どの情報が適切かを検討することもできます。

4.最後に

とても使い勝手がよく、ビジネスや普段の生活でも活用が見込める対話型AIですが、注意点もあります。例えば、専門情報に関しては正確な情報を回答してくれるとは限らないため、他の検索手段等と答え合わせをしながら活用することが推奨されます。
 また、対話型AIはユーザーの入力内容を学習しているため、情報漏洩が発生する危険性があります。よって、対話型AIを活用する際には、機密情報や個人情報の入力を避けることをご検討ください。

(※本記事は2023年6月15日時点の情報に基づき記載しております。対話型AIは日々進化しているため、活用される際には最新情報を日々ご確認ください。)
 

 栃木県よろず支援拠点では、ITコーディネーターを含め、事業者様もデジタル活用についてのご相談も承っております。お困りのことがございましたら栃木県よろず支援拠点までお問い合わせください!