登山と経営(山下コーディネーター)

 皆様、こんにちは。栃木県よろず支援拠点コーディネーターの山下です。

 私の趣味は登山です。近所の里山からアルプスの3000Ⅿ級の山まで、花を愛でるトレッキングや岩登り、沢登り、雪山と、どこでも何でも楽しみながら果敢にチャレンジします。山を見ると「ワクワク」と「挑戦」の文字が浮かんできます。山はなぜそこまで私を魅了するのでしょうか。キーワードは「興味」「刺激」「達成感」「幸福感」。これらは脳にとっての大切な栄養分であり、充実した人生を送るうえで欠かせない、モチベーションの源となるものなのです。

 山に登るにはまず「あの山に登りたい」から始まり「登る!」と決意します。決めたら、安全に、楽しく登るために入念に計画を立てます。そして実際に登るのですが、いくら入念に計画を立てても、実際には想定外のいろいろなことが起こります。それそこ命に係わる事態にもなりかねません。現場での判断がとても重要になります。これは日頃の経験値も重要ですが、チームワーク、つまりメンバー間の信頼関係がとても大切です。下山したら「なぜ下山時間が遅れたのだろう」、「なぜ道迷いしてしまったのだろう」など、振り返ります。そして次の登山に向けて選択し、新たな目標設定を行い、新たな山へのチャレンジは続くのです。

 翻って、経営とは?。そもそも、「創業する!」あるいは「新商品を開発する!」などと決めることからすべては始まります。そして事業をうまく推進させるために目標を定め収支計画やアクションプランなどの計画を立てます。その計画に基づいて実際に事業を遂行するのですが、当然想定通りにはいきません。従業員や仲間を巻き込み、試行錯誤しながらなんとか乗り越える方法を考えます。そして、「お客様に満足してもらうにはどうすればよかったのだろう」、「原材料高騰にどう太刀打ちすればよかったのだろう」など、結果を振り返り、検証し、今後に向けて次の一手を考えます。うまくいけばしばし継続、うまくいかなければまた次の一手を考える、経営はその繰り返しですね。

 皆様すでにお気づきのことでしょう。これって「PDCAサイクル」のことでしょう!と。目標達成や業務改善を行う際に使われる有名なフレームワークですね。私はこれをアレンジして「SPDCAサイクル」と銘打って皆様にご紹介しています。この「SPDCAサイクル」は事業の持続的成長に欠かせない考え方です。事業の持続的成長のためにはSet:(覚悟を)決める、Plan:(いつまでに、だれが、どのように)計画する、Do:(今すぐ)実行する、Check:(結果を)振り返る、Ajust:(次の選択、目標設定のために)調整・適合させる、そしてまたSet:次の一手を決める、のサイクルを、自分の手に入れたい姿に向けてらせん状に繰り返すことになります。「SPDCAサイクル」は経営だけではなく、実は人生そのものの成長、目標達成に通じる考え方なのです。

 私は日頃相談者の皆様に「SPDCAサイクル」の考え方をベースに、お話を伺いながら、どのステージにいらっしゃるかを見極め、少しでも後押しをできればという思いで関わっています。そして趣味の領域でも「SPDCAサイクル」を実践し、自身の人生を豊かにしています。 経営も趣味の世界も、自分の大切な人生の一部です。「興味」「刺激」「達成感」「幸福感」で脳に栄養をたっぷり与え、ワクワクしながらモチベーションを高め、「SPDCAサイクル」で持続的な成長を目指し、心豊かな人生を歩みたいものです。 

★ワンポイントメッセージ

  「うまくいかなくて、落ち込んだり腹が立ったりすることもある。でも、そこには必ず意味がある。」そこに意味を見つけ、糧にするのは自分次第です。結果を振りかえるとはそういうことなのです。


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