創業事業計画書における経営資源についての一考察(半田コーディネーター)

 皆様、こんにちは。栃木県よろず支援拠点コーディネーターの半田です。

 よろず支援拠点での創業相談の比率は高く、栃木県では創業施策として「地域課題解決型創業補補助金」があり、創業者向けにこの補助金の存在を周知すると共に事業計画書策定支援要請は多くありますが事業計画書の中で自社の経営資源をどのように捉えているかを見て思う事があります。

 経営資源というと、ヒト、モノ、カネとよく言われますが、ヒト・モノ・カネのポイントは、これらを投資してリターンを得ることが目的です。

 つまり、

・ヒトをどの事業にどの職種で何人投入するか

・カネをどこにどれだけ掛けるのか

・モノをどの市場に向けて売り出すのか

 このように、投入の仕方を決断して初めて経営資源は価値が生まれるのであり、そのリターンが最大化される投入の仕方を日夜経営者は考えている訳です。

 経営資源とは、リターンを得るための原資です。

 つまり、「自分の時間の使い方はリターン(売上)が最大になる使い方なのか」をいかに強くいつも意識できているかが勝負の分かれ目となるということです。

 こんな創業者、結構いるのです。

・一日中、アイディアを考えてた。

・一日中、アタックリストを作ってた。

・一日中、企画書を作ってた。

 などなど。

 「良いじゃん、それも大事じゃん。」という意見もあるかと思います。

 ですが、ポイントは「自分の時間の使い方はリターン(売上)が最大になる使い方なのか」です。

 本来、あるべき創業者の時間の使い方、それは、営業活動最優先です。

 具体的には、日中の人と出会える時間帯に何人の人に出会えるのか、これを徹底的に意識しているか、そうでないかで事業が立ち上がるかどうかが大きく変わってきます。

 必死に、テレアポ、メール送信、ビラ配り、飛び込み営業、呼び込み、ポスティングなどなど。

 とにもかくにも顧客となってくれる可能性がある方に出会わないことには会社、事業はスタートしていきません。

 太陽が昇っている間(飲食業は逆に夜だったりしますが)、そのような活動を最優先で出来るかが勝負の分かれ目なのです。

 米国の著名な事業家であるテスラ社のイーロン・マスク氏など、著名な事業家の多くがハードワークを進めています。

成功したかったら長く働けと。

 ただ、どれだけ長く働いても、全く人と出会わないまま長く働いてもその事業は成功しないでしょう。

 日中、徹底的に営業活動をし、それ以外のやらねばならないことを夜に回す、その結果として、長く働くことになった人が成功するのです。