IT活用は小さなことからコツコツと(山田コーディネーター)

今年度から新たにIT分野の専門コーディネーターとして加わった山田義治です。

IT企業を創業して20年余で事業承継した後なので、事業全般や経営者のメンタルヘルス支援などの方が得意かも知れません。よろずの名の通りどんなご相談にでも対応できるよう努力しますので、よろしくお願いします。

1.二宮金次郎からITツールを考える

ここ最近の10年は二宮金次郎の追っかけが趣味の一つです。金次郎巡りも活躍の地二宮町桜陣屋、小田原の生家と報徳二宮神社、今市の報徳二宮神社と墓、そして7月に成田山新勝寺にも足を運びました。やっと点を結んだだけなので、これからも足跡を辿って思いに触れてみたいと思っています。

金次郎といえば昔はどこの小学校の校庭にも薪を背負った像があった記憶がありますが、最近はその姿も見かけることもほとんどなくなり、さらに歩きスマホのようで行儀が悪いので座像になった所もあるようです。

まあ、確かに寸暇を惜しんで勉強に熱心な金次郎がスマホを持っていれば、歩きスマホしたかも知れませんね。少なくとも身の丈に合わない大掛かりな情報システムなど後回しにして、最も身近で強力なITツールとしてスマホなどはフル活用しただろうなと思います。

金次郎の取り組み方を今風の経営用語で言えば、徹底した現場・現物・現実に立脚した三現主義による総合的業務改善活動であるTQC小集団活動の実践とマイクロファイナンス的な小規模金融支援の導入だと思っています。

もっと判り易い言葉で言い換えると、西川キヨシ師匠いわく「小さなことからコツコツと」みんなが自主的に行えるように働きかけたこと。そして、諺にもある「貧すれば鈍す 鈍すれば窮す 窮すれば通ず」という、貧して窮した言わばノドがカラカラの状態にあっては少しの水(資金)で喉が潤って生き返り、水(資金)の有難みも身に染みて今まで以上に水(資金)の扱いを他人任せにすることなく皆で分け合えるようになることを認識させたことだと思います。

2.日常生活でITツールを使うことには慣れている

ところで、金次郎巡りの成田山の名物の一つが鰻ですが、昼食に立ち寄った川豊本店で驚きました。注文するのに食卓に置いてあるタブレット端末で行ってくださいとのこと。注文と一緒に届く納品シートにQRコードが記され、食べ終わってからの支払いはQRコードを読み取らせて現金かキャッシュレスいずれかを選択できるセルフレジで行うようスタッフが呼びかけている。

コロナで客との接触頻度を減らすよう迫られたこと、外国人観光客向けインバウンド需要への対応のしやすさ、接客面やインボイス対応などでの会計面の人的対応力の改善を図る必要性、など様々な導入理由が想像できます。

そして、コロナで客足が途絶えた時期があったからこそ、大胆な業務変更とシステム導入ができたのだろうなということも想像できます。

こうしたタブレット端末を使った注文は、客にとっても回転すしチェーンや居酒屋、ファミリーレストランなど既に日常的な風景になっています。それもあってか、成田詣でのついでに鰻を食べにきた客がオーダに戸惑って固まってしまったと思しき客席は、見渡す限りは目につきませんでした。客も店も意外なほどに、新しい注文の仕組みをスムーズに受け入れている風景に、少し驚いたのがITの専門家としては恥ずかしいくらいです。

3.小さなことからコツコツと

コロナという災難に出会って、窮すれば通ずとばかりに新たな注文の仕組みに切り替えた店、「小さなことからコツコツと」取組む体質を養ってきた現場の人たち。その両面があってこそ実現したのだと思います。そして、金次郎のスマホと同様に、少なくとも身の丈に合わない大掛かりな情報システムなどは後回しにして、最も身近で強力なITツールとしてタブレット端末を思い切って導入したんだろうなと思います。今や、想定する以上に費用対効果のメリットが大きいのが身近で強力なITツールやクラウドサービスなどを活用した情報化です。

そんなIT活用の相談を気軽によろず支援拠点に持ちかけて頂ければ嬉しいなと思いながら、皆さんのお越しをお待ちしています。

また、次回は勝沼コーディネーター、その次は内山コーディネーターとIT関連のブログが続きますのでお楽しみに。