“持続化補助金” 事業計画書の作成ポイント(青山コーディネーター)

皆さま、こんにちは。
栃木県よろず支援拠点コーディネーターの青山です。

創業相談・補助金申請相談・事業計画作成支援、等を担当させていただいています。

今回は、補助金にチャレンジしたい!と考えていらっしゃる小規模な事業者様向けに、「小規模事業者持続化補助金」通称“持続化補助金”をご紹介いたします。

(参考)小規模事業者持続化補助金HP

商工会議所地区:https://r3.jizokukahojokin.info/

商工会地区:https://www.shokokai.or.jp/jizokuka_r1h/

1.持続化補助金とは

持続化補助金は、主に販路開拓等の取組を支援するもので、店舗改装、チラシ作成、広告掲載等に活用できます(通常枠の場合:補助上限額50万円、補助率2/3)。

持続化補助金の申請にあたっては、事業計画書の作成が必須となります。なお、事業計画書の作成は、持続化補助金に限らず、他の補助金でも基本的に必要となります。

次の項では、持続化補助金申請に必須となる事業計画書の作成ポイントについてご案内したいと思います。

2.事業計画書の作成ポイント

持続化補助金の事業計画書は、今どんな事業をやっているのか?周りの状況はどうか?今後どうしたいか?等を説明する「経営計画書」と、補助金を使って何を買ってどうやるのか?を説明する「補助事業計画書」の二つからなっており、私が考える作成にあたってのポイントは、以下の通りです。

〈経営計画〉

(1)企業概要

売上高や利益等の数値を盛り込むこと、できれば事業所の写真を挿入すること。数値説明については表やグラフにするとより見やすいと思います。

(2)顧客ニーズと市場の動向

ターゲットをできるだけ明確にすること、市場動向については日本や世界での大きな流れだけでなく近場の動向を盛り込むとよりよいです。

(3)自社や自社の提供する商品・サービスの強み

お客様からいただく口コミ等で高評価のものを取り出して参考にするとよいかと思います。強みは、人・モノ・金・情報に分けて考えてみましょう。強みを適切に把握していると自社の経営状況分析の妥当性が高まります。

(4)経営方針・目標と今後のプラン

長期的な計画について考えて記載しましょう。自社の強みを踏まえて今後を考えることが大切です。

〈補助事業計画〉

(1)補助事業で行う事業名

採択時には公表されるので素敵なキャッチコピーを考えましょう。30字の字数制限にも注意しましょう。

(2)販路開拓等(生産性向上)の取組内容

具体的にわかりやすく説明しましょう。いつ・誰が・何をするか?のスケジュール表をつけると実現可能性が高く感じられます。創意工夫の特徴も審査ポイントとなりますので、他の事業者とは違っていて独自性がある取組を考えるとさらによいです。

(3)業務効率化(生産性向上)の取組内容(任意)

販路開拓等の取組内容と同様に具体的でわかりやすい説明を心掛けましょう。

(4)補助事業の効果

収支予測表も付けると数値説明ができてよいと思います。また、事業者が地域等に与える良い影響も積極的にアピールしましょう。

3.気を付けるべきポイント

全体として気を付けるべきポイントは、「経営計画書」の経営方針等と「補助事業計画書」の事業内容との方向性が概ね一致していること、わかりやすい文章で書くこと、字の大きさ・行間を揃えること、写真やチャート等を適宜挿入し見やすくすること、A4で7~8枚の分量にすること(多すぎも少なすぎもよくないと思います)等です。

持続化補助金は、今年も約3か月ごとに募集がありますので(次回〆切は9月20日)、タイミングがよいときにご応募を検討なさるのがよいと思います。

よろず支援拠点では、事業計画書作成アドバイス等を随時行っております、お気軽にご相談ください。