ふるさと納税ワンストップ特例制度の申請やってみた(失敗談もあるよ!)

ふるさと納税やってますか?近年はCMもよく見かけますよね~。
でも「やりかたが分からないし、そもそも何が得なのかもわからない。」って方まだまだ多いのではないでしょうか。私の両親(60代)がまさにそうでした。
今回は親と一緒に、「ふるさと納税やってみた!」お話です!
※現在はワンストップ特例制度に申請は締め切っています。(締め切り1/10(日))

控除申請の際は、確定申告をしてくださいね!

1.ふるさと納税とは?

まずは両親にふるさと納税の仕組みから説明しました。

自分が住んでいない(住民票がない)自治体に寄付をすると返礼品がもらえるという制度で、この寄付金が次年度の所得税や住民税の控除の対象となるため、自己負担金の2000円で返礼品がもらえる。というような話をしました。が、イマイチ理解できない様子。

「ふるさと納税 = 住民税の先払い + 返礼品(実費2000円)」 だよ!
と言うと、父はこれで少し納得したようでした笑

これは私なりのとてもざっくりした解釈なので、詳しく知りたい方は、ふるさと納税の各サイトか、コチラの総務省のHPにてちゃんとした情報を確認してくださいね。

各サイトにも書いてありますが、控除には所得に応じた限度額というものがあり、そしてふるさと納税は減税や節税になるものではありませんので、その点もご注意ください。

何度も言いますが、「実質2000円で返礼品(←けっこう豪華)がもらえて、好きな自治体に納税(=ふるさとの応援)ができる。」というシステムです。

なぜこのようなシステムがあるのかというと、とても分かりやすい説明が総務省のHPにありましたのでそちらをそっくり引用させていただきます。

『多くの人が地方のふるさとで生まれ、その自治体から医療や教育等様々な住民サービスを受けて育ち、やがて進学や就職を機に生活の場を都会に移し、そこで納税を行っています。その結果、都会の自治体は税収を得ますが、自分が生まれ育った故郷の自治体には税収が入りません。

そこで、「今は都会に住んでいても、自分を育んでくれた「ふるさと」に、自分の意思で、いくらかでも納税できる制度があっても良いのではないか」(出典:「ふるさと納税研究会」報告書PDF)、そんな問題提起から始まり、数多くの議論や検討を経て生まれたのがふるさと納税制度です。』

文章イラスト引用:よくわかる!ふるさと納税 総務省ふるさと納税ポータルサイト

…そんな訳ですが、今は素敵な返礼品がもらえる制度♪として定着しているイメージですね。

2.ふるさと納税してみた!楽しい返礼品選び

ふるさと納税の仕組みが理解できたら、さっそく納税です!

どのサイトを利用して、どの自治体に納税するのか、どのような返礼品にするのかを選びます。

インターネットサイトを通さずに自治体に直接納税することもできますが、今はサイトが充実しているため、ネット環境があるのならばそちらを利用した方が簡単です。

ちなみに宇都宮市では、直接寄付の方法は2通りあるようです。
●寄附金申込書に必要事項を記入のうえ、宇都宮市役所財政課あてに送付又はファクス送信する。
●郵便局、ゆうちょ銀行で取扱可能な払込取扱票を利用する。

私は『さとふる』というサイトに登録して納税していますが、母が楽天のアカウントを持っていたので、『楽天ふるさと納税』を利用することにしました。

検索エンジンから「楽天 ふるさと納税」でも出てきますし、楽天市場の右上に設置してあるグループタブから入ることもできます。ちなみに楽天だとお買い物ポイントもつくので、お買い物マラソンでポイントアップの上、ふるさと納税をすると、後日付与のポイントで自己負担分の2000円もチャラになるとかならないとか!?

楽天ふるさと納税 Webサイト画面

ふるさと納税をする時の自治体の選び方として、個人的な選定基準は下の3つです。

  • 地方のおいしいもの(地元では買えないもの)
  • 旅行で訪れたことがある、など自分に少しでも関連がある町
  • 量と金額(多すぎても食べきれない・控除限度額との兼ね合い)

親に聞いたところ、特にこだわりがないとのこと。なので今回は食べたいもので決めることにしました。

肉やら海鮮やらいろいろ挙げていくと、馬刺しに大きな反応アリ🐎!
それじゃあ今回は馬刺しで!ということで検索をかけていきましたが、なかなか良いモノが見つかりません。

というのも、両親は可能なら年末年始に食べたいというのです。大抵は発送時期が書いてあるのですが、「来年2月以降」だとか、「申し込みから30日以降」だとか、けっこう先のものばかり。(ちなみにこの作業をしていたのは12月中旬。)馬刺しを諦めかけていたところ、「1カ月以内に発送」を発見しました!!!決して「2倍増量中300g→600g」の文字につられた訳ではありませんよ?

ありがとう南阿蘇村!いただきます南阿蘇村!コロナがおさまったらきっと遊びに行きます!!

そんな訳で自治体と返礼品が決定しました。

最後に、サイト上で必須項目を選択していきます。

自治体によっても変わるのですが、寄付金の使い道を指定することができます。自分の場合は、各地方に旅行で訪れた際に、道の駅やネイチャーセンター等の施設が使いやすいと嬉しいので、環境整備に関連する事業を選ぶことが多いです。「自治体にお任せ」を選択項目として設定している場合もありますので、今回はお任せを選択しました。

そしてこの申込の時に、とある項目のチェックも必ず入れます。コレ重要!!

それは「ワンストップ特例制度利用」の項目です。レ点形式だったり、はい・いいえの選択式だったりと色々ですが、とにかく「はい」「いる」「希望」「必要」「くれ」と、そっち方向で答えておけば大丈夫です!

あと申込時に注意する点としては、クレジットカードの名義と控除申請者の名前は一致していないといけないということ。今回は楽天アカウントに紐づけしているクレジットカードが母の名義だったため、母の名前で統一しました。

しかし後日、これが大きな間違いだったことに気づきます。。。

3.ふるさと納税、控除を受けるための申請方法

次年度の控除を受けるためには、今年度の内に申請が必要です。その方法として、今は2通りありますが、今回はワンストップ特例制度を利用します。そのため、確定申告での申請の特徴は、ワンストップ特例制度に関連することを記載しました。

① ワンストップ特例制度(確定申告不要)の特徴

◎条件はあるが簡単!
  条件1.もともと確定申告や住民税申告をする必要のない給与所得者等であること
  条件2.納税する自治体が5自治体以内
  条件3.申し込みのたびに自治体へ申請書を郵送する
◎申請書の締め切りは、寄付した自治体に1月10日必着
◎返礼品申込時に、ワンストップ特例制度利用欄にチェックが必要な場合が多い

② 確定申告(2月~3月)の特徴

◎ワンストップ特例制度を利用して申請を完了した後も、
確定申告をすると情報が上書きされる。
→確定申告の際にも、確実に、もう一度ふるさと納税の控除申請を!

◎確定申告では、自治体から郵送される、寄付受領証明書(寄付金の領収書)が必要
→ワンストップ特例制度の申請完了後も、寄付証明書は破棄しないで!

それでは準備がととのったらさっそく申請書の郵送です。手元に下記の物を用意して、あとは送るだけ!

もう一度言いますが、今回はワンストップ特例制度を利用しての申請です。

1.封筒切手
A4用紙が三つ折りor四つ折りで入ればOK
自治体によっては、申請書と共に郵送してくれる

2.申請書
自治体が郵送してくれるorふるさと納税をしたサイトからダウンロード

3.本人確認書類
本人確認書類は何パターンかある
今回は【マイナンバー通知カード + 免許証】のコピーを提出

さて、このブログを書くに当たり、間違ったことを書いてはいけないと思い、ふるさと納税についていろいろと調べなおしていました。

すると総務省のよくある質問コーナーにこんな一例を見つけました。

『Q:同じ家庭内なら、誰がふるさと納税を行っても大丈夫ですか?』
『A:所得税や住民税を納めている方が寄附金控除を受けられますので、寄附金控除を受けるためには、その納税者本人がふるさと納税を行う必要があります。また、ふるさと納税を行う名義も本人である必要があります。』

みなさん覚えていますか?私が、少し前に、何を書いていたか。

そうです。「今回はアカウントに紐づけしているクレジットカードが母の名義だったため、母の名前で統一しました。しかし後日、これが大きな間違いだったことに気づきます(><;)」コレです。

…母は働いてはいるが、自身で納税していただろうか。父が母の分も納税しているのではないだろうか。今回はすべて母の名義でやってしまった。これは、やってしまった!?控除もされず、縁もゆかりもない遥か彼方のとある町に心優しく寄付しただけ…??

以上、「ふるさと納税やってみた!(失敗談)」でした!みなさんも、納税者とクレジットカードの名義はちゃんと確認してくださいね。来年度は父の名義で、しっかり限度額いっぱいまでやるぞー!

ちなみに私自身は2つの自治体に寄付。
ワンストップ特例制度を利用して申請しました。

北と南へふるさと納税

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おいしくいただきました~。確定申告をする皆さんは、まだまだふるさと納税間に合いますよ!離れてしまったふるさとや、お世話になった地方とつながるチャンスです。

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栃木県よろず支援拠点 スタッフ 岩知道