皆様こんにちは。
4月から栃木県よろず支援拠点コーディネーターになりました渡邉勝之です。
専門はIT活用です。IT活用はハードルが高いと思われがちですが、決してそのようなことはありません。ITコーディネータのスキルを活かしながら、皆様のお悩み解決のお手伝いをさせていただきますのでぜひご相談ください。
今回は、DX(デジタルトランスフォーメーション)についてブログを書かせていただきましたのでぜひご一読ください。
目次
1.そもそもDX(デジタルトランスフォーメーション)って何?
2019年 7月に経済産業省が取りまとめた「DX推進指標とそのガイダンス」では、「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立する」こととしています。
短くまとめるなら、「デジタル技術の活用を前提としてビジネスモデルを変革する」となるでしょうか。
ここで重要なキーワードは「前提」と「変革」です!!
2.今までのIT活用との違いは?
(1)前提
これまでのIT活用における「前提」は、いままでの業務のやり方・既存の顧客でした。
一方、DXにおいては、「デジタル技術」が前提となります。
「こういうデジタル技術(またはITツール)があるんだけど、うちでも使えないかな?」ここがスタート地点です。この時点ではいままでのやり方は置いておきます。DXにおいては既存の業務は、「レガシー(遺産)」と捉えられます。あまりイメージではないですね。
(2)変革
そして二つ目のキーワード「変革」ですが、これは「今までとは根本的に違う手法」という意味と捉えてよいと思います。
柔らかい発想が必要になりますね、若手社員が得意とするところです。
既存のIT活用においては、「変革」ではなく「改善」の手段と捉えられることが多く、現場主導(ボトムアップ)でIT活用が進められる傾向にありました。
「デジタル(Digital)」を前提として「変革(Transformation※)」を実現する。これがDXの本質です。
※TransformationのTransを省略してXと記す英語圏での習慣から、DTではなくDXと呼ばれています。
3.レガシーを持たない中小規模事業者にとっては、DXはチャンス!!
DXを進めるにあたっての最大の課題は「レガシー」からの脱却です。
「既に動いている業務システム」「企業体質」「経営者の価値観」といった足枷(レガシー)を外さずして、デジタル変革を進めることはできません。
レガシーからの脱却は規模の大きい企業のほうがより難しく、中小規模事業者にとっては、DX推進は差別化を図る上でも大きなチャンスとなります。
4.何から始めればよいの?
まずは、巷で話題になっているサービスに利用者として触れてみるのが良いのではないでしょうか。
最近だとCMでよく耳にするBASEというショッピングアプリや、色々と話題に事欠かないUberEatsなどはどうでしょう。宇都宮ではサービス提供しているようです。
また、DXとは少し毛色が違いますが、クラウドファンディングに支援者側で参加するなども面白いかもしれません。アイデアのヒントはたくさんあると思いますよ。
5.ホントのところは進んでいないDX
令和2年12月に経済産業省の「デジタルトランスフォーメーションの加速に向けた研究会」がまとめた「DXレポート2」では、コロナ禍においても9割の企業はDXに未着手かその途上にあると回答しています、(長いですがとても良い文章です。DXに興味があればご一読をお勧めします)。
対面でのビジネスが困難となり、機会が制限されている時代においても、実はDXは思ったほど進んでいないようです(そこにはIT産業全体の問題もあるのですが、それを書き出すと長くなるので別の機会に・・・)。
他社が遅れている今がチャンスと捉えて、経営者が積極的にチャレンジする姿を見せることで、会社は大きく変わるのではないでしょうか。
6.具体的に何をすればよいのか?
DXに求められるのは実行とスピードです。
つまり計画に時間をかけずにスタートし、走りながら考える取り組みが基本です。
クラウドサービスであれば初期費用なしで始められるものもあり、その多くはユーザー数による従量課金なので、スタートしてから考える進め方と相性がよいです。クラウドサービスのメリットを最大化するには、サービス内容に合わせて業務のやり方を変える必要がある点に注意してください。
変化を推進するには経営者自身の覚悟とパワーが必要です。
7.最後に
アントニオ猪木氏の名言でブログを終わりにします(特にプロレスファンというわけではないのですが、DX推進にぴったりはまる言葉です。)
「この道を行けばどうなるものか 危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし 踏み出せばその一足が道となり その一足が道となる 迷わず行けよ 行けばわかるさ」
最後まで読んでいただきありがとうございました。