あなたはクレジットカードを何枚持っていますか?(勝沼コーディネーター)

今回はクレジットカードの不正利用に関わる話をさせていただきます。

 この話題は私の法人カードに60万円の不正請求があったことから、経営者の皆様や個人事業主の皆様にも他人事としてではなく、身に迫る危険だと言うことを知っていて欲しいため、執筆させて頂いた。

1.クレジットカードの不正利用とは

 クレジットカードの不正利用とは、カード所有者以外の第三者が、カードやカード情報を不正に入手し、支払いなどに悪用することである。クレジットカード不正利用の被害額は下表の通り、2020年から2024年2.19倍の555億円と急激に伸びている。 ITの進展により犯罪のグローバル化とハッカーなど組織的犯罪集団の手口が巧妙化していることが背景にある。

           図1「不正利用被害額推移」

                        出典:一般財団法人家電製品協会

2.クレジットカードの不正

 代表的な不正利用の手口は色々あるが代表的な例を紹介します。

〇フィッシング詐欺

 偽のメールやウェブサイトを使って、クレジットカード番号や暗証番号などの情報をだまし取る方法である。

〇スキミング

  特殊な機器を使って、クレジットカードの磁気ストライプからカード情報を盗み取る方法である。盗み取った情報で偽造カードが作られることもありえる。

〇なりすまし

  フィッシング詐欺やスキミングなどで不正に入手したカード情報を使って、カード名義になりすまして利用する手口である。

〇インターネット上での不正利用

  盗んだり、不正入手したりした他人のカード情報を、ネットショッピングサイトやホテルの予約サイトなどで利用し、買い物や支払いをすることである。

〇お店での不正利用

  盗難・紛失した他人のクレジットカードを、自分のものであるかのように使ってお店で支払いをすることである。

3.不正利用に気づくきっかけは

 多くの被害者は、身に覚えのないクレジットカードの請求が届いた時に不正利用に気づくことが多い。利用明細を確認した際に、利用した覚えのない金額や項目があった場合に不正利用が強く疑われる。しかしながら、家族や親族の利用の可能性も否定できない。

4.クレジットカード保証

 基本的な補償については、大多数のカード会社では、不正利用が発覚した場合、利用者に過失がない限りは全額が補償されるのが一般的である。特にインターネット上での不正利用は、情報漏洩やフィッシング詐欺などによって発生することが多く、カード情報の管理に気をつけていても被害に遭う可能性が高い。 しかしながら、保証は1回限りと制約条件を設けているカード会社もあり、利用の継続には注意が必要である。

                          出典:不正検知Lab -フセラボ-【かっこ株式会社 公式メディア】

                           https://frauddetection.cacco.co.jp/media/chargeback/1737/

5.対策

 不正利用の被害を最小限に抑えるためには、カード所有者本人も対策を講じることが必要となる。

〇利用明細の定期的な確認

 身に覚えのない請求がないか、毎月利用明細をチェックする習慣をつける。最近では、アプリで利用通知を受け取れるサービスもあり、早期発見に役立つ。

〇本人認証サービスの活用

 「3Dセキュア」のような本人認証サービスは、オンラインショッピングでの不正利用を防ぐのに有効である。パスワード入力やアプリ認証を組み合わせることで、セキュリティが強化される。

〇カード情報の厳重な管理

 カード本体の紛失や盗難はもちろん、フィッシング詐欺などによる情報漏洩にも警戒が必要である。不審なメールやSMSのURLは安易にクリックせず、公式サイトや正規アプリからアクセスすることを心がける。

〇推測されにくい暗証番号の設定

 暗証番号は誕生日など推測されやすいものは避け、他人に知られないように管理することが大切である。 一番の対策は、使っていないカードを解約することです。未使用のクレジットカードはおろか未開封のクレジットカードで不正使用された事例もあることが日本クレジット協会から発表され、注意喚起が行われている。

アドバイス

・クレジットカードの終活を今すぐ実施!

・使用時通知メールの設定及び確認の徹底

  →請求額が決定すると不正でも支払わなければならない

   (調査後に不正と判断されれば返金保証される)

  →請求される前にクレジットカードに不正利用被害の申告と調査依頼

 私の場合には、請求確定前でも一度支払って欲しい。支払い後に事故調査するとカスタマーサポートに言われたが、あまりにも不誠実かつ横柄な対応のために責任者及び本社担当部署へ連絡をして、事故調査を迅速にして頂いたために金銭的な被害は0円であった。しかしながら、多くの時間が無駄となり、精神的な疲労(相手方も相当な疲労)を受けたのは許せない。   くれぐれも、カスタマーハラスメントにならないように注意して頂きたい。

 栃木県よろず支援拠点では、ちょっとした不安ごとから深刻なお悩みまで、経営に関するご相談を経験豊かな専門家が無料でお応えいたします。
 まずは下記「無料相談予約」ボタンよりご予約ください。

無料相談予約

 これから創業をお考えの方のご相談もお受けしています。
 たくさん考えることがありすぎて、漠然とした不安を抱えていらっしゃる方もお話しいただくことでやるべきことが整理されることもあります。ぜひ、お気軽にご相談ください。