建設業の人手不足は緊急事態の状況です。特に現場の作業員の方の不足は致命的です。そりゃそうです、38度の気温の下で働く人達の体感温度は40度を超えるでしょう。このような状況の中では、長らく勤めてくれた高齢者の方の再雇用はとても重要な課題となります。
経営者にお聞きすると、かなりの数の高齢者の方が「会社に戻りたくない」と、クーラーの効いた部屋でゲームなどをなさっているようです。
このような方を「ふざけた奴だ、恩知らず」とお怒りになる社長のお気持ちも判らないではないですが、建設労働市場の需要と供給は 既に大きく逆転しています。立場は既に逆転しています。
松本朔太郎は空港で「助けて下さい!」と世界に叫びましたが、今は社長が優秀な退職された元社員に「戻って来て、会社を助けて下さい!」と叫ぶ時代なのです。それも、電話やメールではなく、社長が直接自宅を何度も訪問して、できりゃ奥様の誕生日には花束やケーキをもってです。繰り返し、繰り返しの説得が必要です。
(図表1;年齢階層別の建設技能者数)
(図表2;建設就業者の現状)
実の所、このような辞めた従業員さんが戻って来ない建設事業者さんにはある特徴があります。まあ、何というか、社長のワンマン、もっと言えば社内のパワハラ体質です。
ところで、別れた男女が復縁する確率は60%近くとかなり高いと言われますが、殆どが、又すぐ別れてしまうと言います。
そして、長期間に渡り良好な関係を構築できる復縁カップルの特徴も知られていて、どちらかが、自己研鑽を行い全く違う人間として生まれ変わる努力をした場合には、上手く行く可能性が高いというのです。
ならば、パワハラ気質の建設事業者さんが、退職した、あるいは辞めていった従業員に戻ってもらう為には、社長を一目で見て「変わったな」と思ってもらうことです。
では、社長が変わる一番の特効薬を教えましょう。それは「社長に1日最低3回、周りの人を褒める、共感する」を言葉にしてもらうことです。それは、仕事でありノルマです。
これは、私が試した中で最も効果の上がった方法です。
相手を褒める為には、相手を良く知ろうとし、相手を良く観察する必要があるのです。
最初は猜疑心に満ちた従業員も、事務員として働かれている奥様も、だんだん表情が変わってくるでしょう。そして、辞めた元従業員さんも「本当に変わったこと」を実感するでしょう。騙されたと思って、一度お試しされることをお勧めいたします。
栃木県よろず支援拠点では、ちょっとした不安ごとから深刻なお悩みまで、経営に関するご相談を経験豊かな専門家が無料でお応えいたします。
まずは下記「無料相談予約」ボタンよりご予約ください。
これから創業をお考えの方のご相談もお受けしています。
たくさん考えることがありすぎて、漠然とした不安を抱えていらっしゃる方もお話しいただくことでやるべきことが整理されることもあります。ぜひ、お気軽にご相談ください。